よくあるご質問(事務所によって費用は違いますか?)

相続などの各種登記や、裁判手続きに関する司法書士の費用は、元々は法令で定められており、各事務所によって費用設定の違いはありませんでした。ただし、費用設定は同じでも、A事務所では一つの手続きに5通書類を作るところを、B事務所では3通の書類で抑えることで、A事務所より、B事務所の方が費用が安くなるということがありました。要するに費用設定が同じでも、業務方法が異なるため、結果的に費用(請求額)が変わってくるわけです。

現在は、法令改正により、司法書士の費用は各事務所が報酬基準を作成できる、自由報酬制度となっています。従って、司法書士事務所によって、依頼する手続きが同じでも、それにかかる費用が異なることとなります。ただ、司法書士業務では、事前に正確な見積もりを取ることが難しい場合も多くあり、事前に司法書士事務所で見積もりを取っても、実際にかかった費用は高くなったり、逆に低くなったりすることがあります。そのあたりは、各事務所方針で、想定される業務を全て見積もりに入れるか(結果的に高い見積もりとなりますが、終わってみると不要な業務もあったりして請求額は見積額より安くなることが多い。)、業務を限定的にして見積もりをするか(結果的に安い見積もりになりますが、終わってみると業務が追加されたりして請求額は見積額より高くなることが多い。)、に分かれるところだと思います。従って、A事務所とB事務所の見積額を単純に比べても、どちらの費用が安いのか比べるのは難しい一面があるのです。また、場合によっては、手続きを依頼する前には見積もりや報酬の計算方法が伏せられている事務所があることも、お話としてよく伺うところです。

長くなりましたが、ご質問への回答としては、事務所によって費用は異なります。事前に見積もりを正確に比較することはやや困難かもしれませんが、少なくとも「見積もりOK」を掲げて、費用の透明性を持っていたり、どのような場合に見積変更の可能性があるかなど、積極的に説明ができる事務所でないと、安心して依頼することはできないと考えています。

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