成年後見人とは、認知機能が一定低下した人の権利保護を目的として、その人の代理人として財産管理や身上監護を行う、裁判所によって選任された者のことをいいます。
成年後見人の仕事は、具体的には個々の事例に応じて多岐に渡りますが、まずは、成年後見人に就任後の仕事しては、
①本人(成年被後見人)の財産調査…預貯金、不動産、証券、高価な動産、自動車、借金など。
②財産目録の作成…管理する財産をまとめます。
③生活プランの作成…収入と支出を算出し、財産の中で身上監護の方法などを決定していきます。
④裁判所への報告…上記①~③の内容を裁判所に報告します。
以上の経緯の中で、どこにどんな支払いをすれば良いか、どこから何の名目で収入が入ってくるか、本人が病気などで体調を崩した場合はどこに連絡を取ってどんな対処をするか、など個々の事案に応じて、成年後見人がすべき日常的な仕事の内容が分かってくるはずです。
なので、毎月通帳に入ったり引かれたりしているお金が、何のお金か把握していない場合は、適切な仕事ができているとは言えないかもしれませんので、郵便物や関係者からの聞取りを通じて把握を徹底させる必要があるでしょう。
その他、特別なケースとしては、不動産の売買や、相続人となって遺産分割協議に参加したり、訴訟手続きに参加するようなこともあるかもしれません。
ある人の成年後見人を引き受けるかどうかは、自分とは別の人の人生を背負う一面もありますので、制度に対する相応の理解と覚悟をもって判断すべきだと考えています。
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